IPOは、未上場企業が新規に株式を証券取引所に上場して、投資家に株式を取得させることです。企業にとっては上場することにより金融市場から資金調達することが可能となる上に、知名度も上がるので社会的な信用を高めるというメリットを得られます。

一方で、投資家にとってもIPOは利益を出しやすいという部分において大きな魅力があります。また、取得に際しての手数料がかからないということも長所と言えます。IPOでは上場前に入手できる株価である公開価格より上場日に初めて付く株価が高ければ儲けることができるのですが、公開価格は割安に設定されていることが多い上に上場後の株価は大きく飛躍しているケースも多いので、かなりの高確率で利益を出すことが可能です。ただし、常に上手くいくわけではありません。

例えば、西武グループの持ち株会社である西武ホールディングスは2014年に上場したのですが、この時の公開価格は1600万円で、初値も同じ1600万円でした。つまり、プラスマイナスはゼロであり、初値の時点で売却しても儲けは出ないということになります。

ただし、その後は上昇に転じて西武ホールディングスの初日の終値は1770万円と11パーセント高となっています。つまり、この時点で売却した場合は170万円の利益を出すことができるということになります。この様に、IPOは初値売り以外でも儲けられるチャンスが期待できます。

西武ホールディングスの初値が公開価格と変わらなかったのは、かなりの逆風が吹いている状況であったことが理由です。しかし、東京オリンピックの開催に向けて保有している資産の有効な活用などが期待できるということで、最終的には上回ったと考えられています。