IPOとは、未上場会社の株式を所定の手続きを経た上で市場売買を可能とする株式公開の事です。新規公開とも呼ばれ、英語での頭文字を取ってIPOと呼ばれています。
IPOによって売買が開始された株式は、暫くの間において銘柄の人気過熱を起こし、株価が継続的に上がるというのが通例になっています。特に公開直後で対象銘柄が事業的に高く注目されているようなケースでは、買い注文の殺到に伴って売買が成立せず、ストップ高を記録するような事も少なくありません。
こうした事が起きる理由には、IPOを取り巻く幾つかの事情が考えられます。まずIPOでは初期段階において、既存の上場企業の株式価格等から対象銘柄の適正価格が割り出されます。次に公開前に既存株式及び新規株式の流通を整備する為に公開前の公募が行われますが、この時の価格については適正価格よりも割安に設定されるのが通例です。従って公開後において、この差額を埋め合わせるべく株価が上がるという事が起き易くなるのです。
当然そうなれば公募で既に株式を得た株主の一部は、対象銘柄を売却して利益確定を図りそうなものです。ところが公募で大量の株式を得ているケースでは、ロックアップと呼ばれる株を対象にした規制の対象となっている事が多く、一定期間は対象銘柄を売却出来ない事が多いのです。これは公開前の大量の株式買付に成功しているのは、その企業における重要な地位にある・機密を知るといった立場である人が多く、それを利用した取引である故に証券取引法上の問題とならないように敷かれる措置となっています。
ロックアップの対象株がある場合には当該株式が市場に流れ無いので、その期間中は株式自体の流通量が少なくなります。この事が結果的に取引における買い注文の割合を高める事も、IPO直後の株価が上がる要因となっています。